アルバートは『rusty lake:roots』に登場するキャラクターです。
幼少期のケガとそれに関与した兄弟に対して、鬱屈した感情を抱いています。
たとえば、サミュエルの妻であるアイダへの恋慕というのは、
あいつから彼女を奪いたい、という持たざる者の復讐心に依存しており、
その意味で、エマの子であるフランクを井戸に突き落としたこととも
重なります。
愛用するマスクをかぶって蝶を刺し殺すシーンなど、
その冷酷さが生来のものではなく、運命のいたずらが引き起こした結果と考えると、
どこかやりきれない気持ちになってしまいます。
マスクの下には、喜びも悲しみも拒絶した人間の表情があると思えてなりません。
この一連のシリーズは考察の余地が多分にありますが、
決して思わせぶりで意味深なことを匂わせるだけのゲームではない、と
少しでも伝えられたら自分としても嬉しいです。