個性的、というのは誉め言葉か?
- spleen
- 2020年12月21日
- 読了時間: 1分
自分は全くそう思わないんですが、使う人は結構います。
ありふれた、その他大勢に埋没しないものへの憧れというのはありますが、
それに値する人や作品群は当然、『個性的』の一言で片づけられない
魅力を放っているはず・・・
自作品に関して言えば、キャラクターの造形にあれこれ手を加えて目立たせるより
根っこの部分では同じ人間である、と共感してもらえることのほうが大事です。
だから特別、『個性的』であろうと意識する必要もありません。
じゃあどうやったら共感してもらえるの?という話になりますが、
その点については単純に、キャラクターの本音を作者がどれだけ引き出せるか、
だと思います。
これはただ自分の願望を露出すればいい、というものではなく
別個の人間としてキャラクターを掘り下げなければ描けません。
(作者が主人公、もしくは登場人物になってしまうのもNGではないんでしょうが・・・)
設定を盛っただけの『個性的』なキャラでお茶を濁す、みたいなパターンが
散見されるのもその作業が大変だから、という気がします。
ともあれ言葉も受け取り方次第、作者の嗜好も人それぞれなので
一概に悪とは言えませんが、『個性的』なる評価はどこか表面的な響きがして
自分では使いたくない、ということです。
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